2023/10/16
「インダストリアル」とは、インテリアのテイストのひとつです。
今回は、内装のテーマとして人気のある「インダストリアル」について、その特徴とリノベーションで叶えるポイントについて解説します。
トウケンホームの施工実例もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「インダストリアル」という言葉自体は、“産業的な” “工業的な”という意味を持っています。
インテリアのテイストとして使われるときには、工業製品のような“無機質な素材感”を取り入れている状態を表現する場合が多いです。ただし、無機質といってもモダンやシンプルな印象ではなく、クラシック、レトロ、ヴィンテージといった言葉に印象が近いでしょう。
海外の古い工場のような無骨な雰囲気が人気のインテリアテイストです。
インダストリアルインテリアの特徴は、素材と色の組み合わせです。
[ 無機質な素材 ]×[ ダークな色合い ]
この組み合わせで、工場や倉庫のようなヴィンテージ感ある雰囲気をつくります。
よく使われる素材には以下のようなものが挙げられます。
これらの素材を、落ち着いたダークな色合いと組み合わせます。
よく使われるカラーを以下に紹介します。
お部屋が暗くなりすぎない対策として、白やアイボリーをベースカラーに取り入れるのがおすすめです。
数年前から流行している「ブルックリン」テイストとは違うのかと疑問に感じる方もいるようです。
結論として、インダストリアルとブルックリンに、明確な違いの定義はありません。
ブルックリンとは、アメリカのニューヨークにある地区の名前。
古くは工場などが建ち並ぶエリアでしたが、90年代ごろから空き倉庫をスタイリッシュにリノベーションして住む若者が増え、おしゃれに生まれ変わったことで有名です。
このことから、古いレンガ調の倉庫を改装したようなインテリアが「ブルックリン」テイストと呼ばれています。
ブルックリンもインダストリアルも、普遍的な素材の経年変化を楽しむインテリアのスタイルと言えますね。
続いて、住宅リノベーションでインダストリアルな内装をつくるポイントを紹介します。
内装の部位ごとに、コツがありますよ。
インダストリアルな雰囲気にしたいお部屋の内壁には、以下の2種類がおすすめです。
[1]打ちっぱなしのコンクリート
マンションのフルリノベーションの場合、既存の壁紙下地を剥がすと躯体(くたい)のコンクリートが見えてきます。
一般的なリノベーションではこの上に新しい壁紙を貼りますが、あえてコンクリートを見せることで、インダストリアルを演出できます。
[2]ブリックレンガ
ブルックリン地区の空き倉庫やアパートメント風の、ブリックレンガウォールも高い人気があります。
写真の実例のように、使い古されたような味のあるレンガなら、より雰囲気を出せますよね
床材は、木目や節(ふし)の色むらがあるような木質感があるタイプが似合います。
既成フローリング材ではなく、無垢の床材を採用すると、使い込むほど深みが増していきますよ。
一般的には壁や天井の裏側に隠してしまう配管・配管を、あえて表しにすることでインダストリアルな内装にできます。
照明の配線を、パイプ管で壁にはわせたり、ダクトレール式にしたりする方も多いです。
また、スイッチプレートやコンセントプレートを、トグル式と言われるレトロなタイプにするのもおすすめです。
続いて、インダストリアルなお部屋におすすめな雑貨の選び方をご紹介します。
照明には、素材感があるものを選んでみてください。
ホーロー素材、真鍮素材などが、レトロな雰囲気があっておすすめです。
デザインは、チェーンの見えるタイプや電球そのままのタイプがかっこいいですよ。
また、あえて統一させず、デザイン違いのペンダントライトをいくつか連続させても素敵です。
注意点は、明るくしすぎないことです。電球を選ぶときは、昼白色や昼光色の白い光ではなく、電球色や温白色のオレンジっぽい温かみのある光タイプを選びましょう。
インダストリアルなお部屋に置くなら、素材を組み合わせた家具が似合います。
写真のお宅では、天板に古材を利用したテーブルや、アイアン脚のチェアがお部屋にマッチしていますよね。
無機質な素材を多く使うインダストリアルなお部屋では、ところどころに観葉植物のグリーンを置くとよく似合います。
トウケンホームが以前コラボ企画を実施したインテリアショップダルトンでは、インダストリアルインテリアに似合うヴィンテージ家具や雑貨を多く取り扱っています。
オンラインストアと実店舗展開をされているので、お好きな方はお部屋作りのヒントに覗いてみてくださいね。
参考:ダルトン公式サイトはこちら
「男前インテリア」という言葉もあるように、無骨で男性的な印象になりやすいインダストリアルですが、一部にクラシックな花柄のクロスを採用するなど可愛らしい素材もちりばめました。
▶「インダストリアル×女子力」施工例の詳細はこちらから
無垢材のウォールナットの床とオールステンレスキッチンの異素材を組み合わせ、シンプルでかっこいいスタイルが完成しました。
建具のハンドルを別に取り寄せ、現場加工したりと細部にまでこだわったヴィンテージスタイルです。
▶「異素材の組み合わせがカッコイイ!ヴィンテージスタイル」施工例の詳細はこちらから
お施主様のご希望からイメージしたのは、ニューヨークのアパートメント。
無垢材の温かみと、壁のモダンな色使いでシックで大人っぽい雰囲気になりました。
ダルトン家具・雑貨とのコラボレーションをしたお宅です。
▶「ニューヨーク・アパートメント」施工例の詳細はこちらから
インダストリアルインテリアのリノベーションは、少しのコツをおさえることで叶えられます。
特徴は、素材とカラーの組み合わせです。
他のインテリアテイストにも、おしゃれな雰囲気になるポイントがあります。
ただ、好みの雰囲気にするためのポイントを丸暗記する必要はありません。
お好みの家具やカラーに合わせて、マッチする内装を提案しています。
自分らしいリノベーションがしたいとお考えなら、一度トウケンホームまでご相談ください。
施工例やインテリア雑誌を広げながら、お好みのテイストをお話ししましょう。