2023/10/23
リノベーションをご検討の方から
「購入予定の中古住宅があるが、耐震性能や断熱性能が心配」
「あと何年くらい住めるだろうか?」
とご相談されることがあります。
目に見えない住宅の性能は、自分では判断するのが難しいですよね。
近年は、住宅診断(ホームインスペクション)を利用される方も増えてきました。
実は、プロの診断を依頼する前に、ご自身でも簡単なセルフチェックができます。
今回は、住宅の断熱性能と耐震性能を自分で確認できるチェックポイントを紹介します。
中古住宅を購入してリノベーションする方や、親族が利用していない家を住みやすくリノベーションしようと考えている方にとって、既存建物の性能はやはり気になりますよね。
そのようなときは、「住宅診断」というサービスを活用できます。
まず、昨今すこしづつ普及が広がっている住宅診断・ホームインスペクションについて簡単に解説します。
ホームインスペクションとは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、既存住宅の性能をチェックし、アドバイスをするサービスです。
診断では、
などについて、アドバイスをもらえます。
中古住宅を購入する方や、ご自宅を売却する予定の方などを中心に、利用者が増えているサービスです。
しかし、住宅診断を受けるべきかどうかの判断も難しいですよね。
次の章では、ご自身でも簡単にできるセルフチェックリストをご紹介します。
中古住宅の断熱性能を自分で確認できるチェックシートをご用意しました。
下記の10の質問項目を確認しましょう。
・単体ガラス:0pt
・複層ガラスor内窓:1pt
・溶けるのが早い:0pt
・溶けるのが遅い:1pt
・断熱材がない:0pt
・断熱材がある:1pt
・断熱材がない:0pt
・断熱材があるorベタ基礎:1pt
・隙間風がある:0pt
・何も感じない:1pt
・結露する:0pt
・結露しない:1pt
・ 外気温が伝わっている:0pt
・ 室内と同じ温度だと思う:1pt
・ 冷たい:0pt
・ 冷たくない:1pt
・暑い:0pt
・暑くない:1pt
・音がする:0pt
・音がしない:1pt
チェックポイントは以上です。お疲れ様でした!
それでは、上記の質問のポイントを計算してみてください。ポイント数が少ないほど、断熱性能が低い評価になります。
0pt | 築年数の古い住宅は断熱されていないことが多くなります。断熱リフォームを考えてみましょう。 |
1~3pt |
暑さ、寒さは結露やカビなどの発生原因になります。しっかり断熱して快適な家を目指しましょう。 |
4~7pt | 断熱性能の効果が十分に活かされていないようです。 |
8~10pt | 適切な断熱工事がされていることが、おおむね確認できます。 |
続いて、中古住宅の耐震性能のチェックポイントを紹介します。下記の10の質問項目を確認しましょう。
・ 1981年5月以前:0pt
・ 1981年6月以降:1pt
・大きな災害にあったことがある:0pt
・大きな災害にはあっていない:1pt
・増改築をした:0pt
・増改築していない:1pt
・老朽化している:0pt
・老朽化はみられない:1pt
・ 凹凸が多い 形状:0pt
・ 長方形に近い形状:1pt
・ 一辺が4mを以上の吹き抜けがある:0pt
・ そのような吹き抜けはない:1pt
・ 一致しない:0pt
・ 柱壁面が一致する:1pt
・ よく見ると壁がない:0pt
・ バランスよく壁がある:1pt
・ 和柄や洋瓦:0pt
・ スレートなどの軽量な屋根材:1pt
・石などに立てた基礎:0pt
・ ベタ基礎/布基礎などコンクリート製の基礎:1pt
チェックポイントは以上です。お疲れ様でした!
それでは、上記の質問のポイントを計算してみてください。ポイント数が少ないほど、耐震性能が低い評価になります。
7pt以下 | 心配です。早めに専門家に見てもらいましょう。 |
8~9pt |
専門家に見てもらいましょう。 |
10pt | ひとまず安心です。 |
なお、Q01で「1981年の5月より前に建てられた家」の場合は、耐震改修促進法による耐震診断義務の対象となっている可能性があります。
診断にかかる費用などについて自治体の補助を受けられる場合もあります。
自治体に問い合わせの上、早めに耐震診断を受けることをおすすめします。
参考:東京都「耐震ポータルサイト」 神奈川県「耐震改修促進法について」
セルフチェックを行い、もし、お住まい予定の住宅の性能が心配になったら、どう行動すれば良いでしょうか。
住宅診断を依頼するには、下記のような選択肢があります。
民間の住宅診断専門の業者がありますので、直接問い合わせしても良いでしょう。
また、前述のように、一部の住宅は法律で診断義務の対象になっています。
その場合、自治体からサポートを受けられる可能性もあるので、市役所などで調べてみましょう。
住宅診断の前に、私たちのようなリノベーション・リフォームを行う企業に問い合わせしても大丈夫です。
補修が必要な箇所の工事をそのまま依頼できることがメリットです。
「購入したい中古住宅があるが性能が心配」
「長年住んだ家の性能が心配」
そうお悩みの場合は、住宅診断(ホームインスペクション)という選択肢があります。
住宅診断を受けるべきかわからないときは、まずはこちらの記事のセルフチェックをご活用ください。
私たちトウケンホームでも、住まいの性能についてのご相談をお受けしております。
トウケンホームでは、断熱・耐震性能の改修を含めた「性能向上リノベーション」を推奨し、『性能向上リノベの会(YKKAP)』に加盟しています。
ご紹介したセルフチェックポイントも、『性能向上リノベの会』の調査を参考に掲載しています。
参考:トウケンホームの「性能向上リノベーション」
「あと何年くらい住めるんだろうか?」
と考えながらではなく、安心して快適に住み続けられる家にリノベーションをしませんか。
これから住む家の性能が心配になったら、私たちにお気軽にお問い合わせください。