2023/12/18
この時期の日本の風習のひとつ、「年末の大掃除」。
ところが、築年数が経過した住まいでは、現代の暮らしと合っていないために掃除しづらい建物が少なくありません。
建物をおしゃれに生まれ変わらせるだけでなく、暮らしやすさをアップデートさせることもまた、リノベーションの目的です。
今回は、リノベーションによって、掃除やメンテナンスでラクできるようにするポイントをいくつかご紹介しましょう。
内装や見た目だけでなく、間取りもがらっと変更できるリノベーション。
まずは、採用すると掃除やメンテナンスがラクになる間取りをご提案します。
数十年前の住まいでは、「和室に押し入れ」「廊下に物置」など、間取り上の収まりが良い場所にお決まりの収納があることが一般的でした。
生活導線に合っていない収納は、使わないものをしまい込むだけの場所になってしまいがち。
また、利用頻度の高いものは出しっぱなしになり、片付けの妨げにもなります。
収納は、ご家族の生活に合わせて設計することがベストです。
位置と目的が合致する、適切な収納を配置しましょう。
例えば
など、それぞれその場所でよく使うものの収納を設置するのがおすすめです。
持ち物の量を把握し、それに合わせた棚やハンガーパイプを設置すれば、よりスッキリと収納できますよ。
最も掃除しやすい間取りは、形が四角形のお部屋といわれます。
埃や細かいゴミは角に溜まっていくので、部屋の中に凹凸が多いと掃除がしづらくなるためです。
四角形の部屋なら、埃が集まるのは四隅だけになり、ラクに掃除機がけができます。
気をつけなければならないのは、部屋を四角形にしたとしても、後から置いた収納棚によって、埃が溜まりやすい凹凸や隙間ができてしまうことです。
そのため、後付けで収納棚を置かずに済むよう
を設置してみましょう。
部屋は凹凸のないフラットな四角形になるうえ、置きっぱなしのモノを減らせます。
床掃除をするときに、段差があるとホコリや細かいゴミを取り切れないことがあります。
特に、数十年前の住まいでは、部屋と部屋の間に間仕切りの襖(ふすま)などがあり、敷居(しきい)として1センチ前後の段差があることが多いです。
敷居があると、床との隙間に細かいゴミが溜まってしまったり、掃除機がかけづらかったり、掃除の手間が増えてしまいます。
現代の住まいでは、間仕切りをつけても、敷居や段差が生じる見切り材は不要な場合がほとんどです。
リノベーションでお部屋の間取りを変える場合は、部屋から部屋へフラットに移動できる床にしましょう。
少しのことですが、床掃除が驚くほどラクになりますよ。
間取りだけでなく、設備や建材の選び方でも、お掃除やメンテナンスをラクにすることができます。
2つのポイントを紹介しましょう。
キッチンやユニットバスといった水回りの設備は、新しいものに取り替えられるとお掃除がラクにできます。
例えば、大掃除でハードルになりやすい「レンジフード」は、
など、手軽にメンテナンスしやすい機能がそろっています。
ユニットバスなら
といった工夫がスタンダードになっています。
どの設備も、各メーカーが機種ごとの適切な掃除方法の案内を充実させているのも心強いところです。
冬のお掃除を大変にしてしまうもののひとつが、窓ガラスの結露。
空気中の水分は、温かい室温では水蒸気として漂っていますが、外気で冷たくなった窓ガラスに触れると急冷されて水滴にかわってしまいます。この水滴が結露です。
放っておくと、壁やカーテンにカビを発生させ、住む人の健康被害の引き金になることもあります。
結露対策のためには、外気の冷たさを室内に伝えない「高断熱サッシ」に交換する必要があります。
高断熱サッシとは
という特徴の窓サッシのことです。
高断熱サッシにすると、よほどの高湿度でない限り、窓まわりの温度差による結露は起こりません。
お手入れもラクになり、カビの心配もなくせます。
リフォームやリノベーションでは、お部屋をおしゃれに変えることに重きを置きすぎてしまい、断熱性の確保まで気が回らずに終わってしまうケースもあります。
しかし、断熱性能まで見直すことで、メンテナンスがしやすい長寿命な住まいにできるのです。
お掃除のラクな家にリノベーションするなら、断熱窓の導入も積極的にご検討ください。
年末の大掃除。1年の汚れを洗い流すのはもちろん、今の暮らしを振り返る機会です。
「掃除が大変」
「いまの生活に合っていない」
と感じるなら、暮らし方を見直すリノベーションを検討してみませんか。
トウケンホームは、東京都町田市を拠点に、建物のデザイン性はもちろん、住まいの機能性や品質向上も含めた快適なリノベーションを提案するプロ集団です。
暮らしの不便にお気づきになったら、ぜひお気軽にお声かけください。