2025/06/19
物価の上昇を受けて、光熱費もどんどん上がり続けていますね。
様々な要因がありますが、毎月の電気代を見てため息が出るのが現実です。
リフォームやリノベーションで家の性能をアップさせて光熱費負担を軽減させる「省エネリフォーム」も可能です。
さらに、補助金を受けられる工事もあります。
リノベーションと同時に光熱費を賢く抑えませんか。
今回は、省エネリフォームについて、どんな工事が可能なのか、どのように補助金を活用できるのかを解説します。
毎日の暮らしの基盤となるまさに「HOME(家)」の性能を上げることで「省エネ」になります。
たとえば、外気の影響を受けにくくするリノベーション工事することで、室温や湿度の安定を図ることができ、結果的に光熱費を抑えることができます。
省エネリフォームと呼びますが、できることは光熱費を抑えるだけではありません。
最大のメリットは「快適に暮らす」ことができるようになることです。外気の影響を受けにくくなるので安定した室温を保つことができ、部屋と部屋の温度差も少なくなります。また、湿度も一定に保たれやすくなるので、結露やカビの発生を抑え、健康的な暮らしができるようになります。
リフォームやリノベーションで家を省エネ化させる方法には、3つのアプローチがあります。
ひとつずつ解説します。
外気に触れる躯体を断熱材でくるみ、窓や玄関などの開口部も断熱化する
リフォームで、家の性能を上げられます。
天井材の裏側に吹き込みタイプなどの断熱材を敷設する方法や、下側からボード断熱材を張り上げるなどの方法があります。躯体の状態などにより方法は異なりますので、ご相談ください。
室内側から断熱材を敷設する方法と、外壁工事を同時に行う場合は外壁側から施工する方法があります。
床材を剥がさずに行う場合は床下側からの敷設、床材の張り替えも同時なら、床下の根太の間に敷設する方法があります。
インナーサッシを取り付けたり、断熱性の高い樹脂製サッシに交換する方法があります。
玄関ドアも熱の出入りが多い場所。断熱性の高い商品も多く出ています。
断熱リノベーションについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▷『断熱リノベーションってどんな工事?施工事例ビフォーアフターから解説』
家庭のエネルギー消費量の約3割は「給湯」です。お風呂やキッチン、洗面台などで使うお湯をつくる給湯器は生活に不可欠なもの。
熱効率の高い給湯設備に替えることで省エネを実現することができます。給湯器の性能維持耐用年数は10年程度です。交換時期を迎えている方は高効率給湯器で省エネしましょう。
高効率給湯器は主に以下の3タイプがあるので、ニーズや予算に合わせて検討することをおすすめします。
熱源:電気
ヒートポンプ技術を用いて、空気中の熱でお湯を沸かすシステム。貯湯タンクもあるのでスペースが必要です。割安な夜間電気を使うので、ランニングコストが抑えられます。
熱源:ガス
従来のガス給湯器が捨てていた排気ガスの熱も回収して再利用するから高効率。比較的コンパクトに設置できます。床暖房や浴室暖房ができるタイプもあります。
熱源:石油
従来の石油給湯器が捨てていた排気ガスの熱を再利用するから高効率。比較的コンパクトに設置できます。
設備がエネルギーを創り出す設備です。主な設備として「太陽光発電」と「エネファーム」をご紹介します。
既存の建物に設置することが可能ですが、屋根の形状や強度によって制限がある可能性があります。
燃料電池ユニットと貯湯タンクで構成され、都市ガスから水素を取り出し空気中の酸素と化学反応させるクリーンな発電方法。電気とお湯を同時に作り出します。
補助金の対象になっている工事が多いのも省エネリフォームの利点です。工事費用をおさえながら、住まいを快適に生まれ変わらせられます。
子育てグリーン住宅支援事業は、高性能な新築住宅取得や省エネ化リノベーションを支援する事業です。最大60万円の補助金を受けられます。
「子育て」と名称にありますが、リフォーム分野では全世帯が対象です。
たとえば、以下のような工事が対象です。
先進的窓リノベ2025事業は、断熱窓への改修を促進して家庭のCO2の削減を目指す事業です。最大200万円の補助金を受けられます。
窓から伝わる外気の熱の影響を減らせると、冷暖房費用を大きく抑えられます。
補助の額は、設置する窓の性能と大きさ、設置方法に応じて決められています。
たとえば、以下のような工事が対象です。
『給湯省エネ2025事業』は、高効率な給湯器の導入を支援して住宅の省エネ化をはかる事業です。給湯器1台あたり最大20万円の補助金を受けられます。
たとえば、以下のような給湯器の設置工事が対象です。
それぞれの補助金の詳細や受け取れる補助金の額は、こちらの記事で紹介しています。
日常生活でも省エネに取り組むことはできます。光熱費削減にもなりますが、次の世代により良いクリーンな環境を残すためにも有効です。
エネルギーを効率よく消費して無駄をなくす意識を持つことは良いことです。
最近は、エアコンやテレビなど、消費電力の少ない家電も増えてきています。買い替えや増設の機会に「省エネ」目線も加えて機器選びをしてみましょう。
省エネリフォームについて、メリットや3つのリフォーム工事の方法について解説しました。
ご家庭の光熱費を節約するなどの経済的メリットもありますが、二酸化炭素削減など地球が必要としている取り組みにもなります。
断熱工事や設備の入れ替えなどは一時的にコストがかかりますが、長期的な観点でランニングコストを見ることで費用対効果は生まれます。また、何と言っても「快適」になります。
補助金や、助成金なども利用できる場合がありますので、ぜひ「省エネリフォーム」をご検討の際はトウケンホームにご相談ください。