2023/12/21
ライフステージの変化、住まいの老朽化、さまざまなきっかけからリノベーションを検討されることがあるでしょう。
ところが、新しい暮らしに夢が膨らんだタイミングで「はじめにとるべき行動は何?」と立ち止まってしまう方も多いようです。
今回は、リノベーション計画をスタートする前の準備について、5つのステップをお伝えします。
相談から完成までのおおまかな流れが分かりますよ。
リノベーションを思い立ったら、まずは事前準備からはじめるのをおすすめします。
なぜなら、希望を先行してやみくもに計画を始めると、途中でつまづいてしまうことがあるためです。
「途中で予算が不足してしまった...」
「行うべき工事ができなかった...」
など、後悔の残るリノベーションにはしたくないですよね。
業者選びの前にしっかり準備をしてから、冷静に計画を始めましょう。
準備と言っても、特別なことをするわけではありません。
やることは「家族で向き合って話し合う」だけ。
ノートが1冊あるといいかもしれません。
では、次の章から、準備で考えるべき5つのステップをご紹介します。
リノベーションを思い立ったら、下記の5つのステップを準備してみましょう。
リノベーションを思い立つ理由は様々ですが、まずはどんな改善したい点や要望があるかを洗い出しましょう。
など。
実現するかどうかは別として、要望を列挙してみてください。
家族間でリノベーションしたい動機を共有できます。
現在の住まいをリノベーションする方は、補修が必要な場所を洗い出しておきましょう。
プロに見てもらうまえに、ご自身で簡単にチェックできる箇所は以下の通りです。
外部:屋根・外壁・雨樋・バルコニーにキズ、ひび割れ、剥がれ、雨漏りなどがないか目視で点検します。
床下:基礎コンクリートに雨染み、ひび割れはないか。床下の木材に腐りなどはないか。
屋内:天井・室内壁・床に雨漏りやカビ、剥がれはないか。
設備:
・水回り設備に漏水、つまり、悪臭はないか。
・ガス・給湯器の異常、使用期限超えはないか。
・電気のブレーカーが度々落ちるようなことはないか。
リノベーション業者にご相談する前に確認しておくと、初めての打ち合わせでもスムーズに進められますよ。
ステップ1と2で、洗い出した要望・不具合箇所を元に、リノベーションで達成したい目的を明確にさせ、要望に優先順位をつけましょう。
というのも、無計画にやりたいことを羅列するだけでは、あまり良い結果は生まれないんです。もちろん、たくさんの要望をどれも実現したくなる気持ちは当然です。
だからこそ、そのまま突き進んでしまうのはおすすめしません。
優先順位をつけるために、先に目的をはっきりさせましょう。
コツは、リノベーション後の暮らしを“具体的に”想像してみること。朝起きてから夜就寝するまで、どんな家なら自分や家族が笑顔で楽しく暮らせるでしょうか。
想像すると、リノベーションで実現したい真の目的がはっきりしてくると思います。目的がクリアになると、ゴールから逆算して優先順位を決めやすくなりますよ。
後に解説する予算との関係もありますので、じっくり考慮しましょう。
次に、リノベーションに使える予算を把握しておきましょう。
「知り合いがリフォームでこれくらいかかったと言っていたから、うちの予算もこれくらいかな...」
とおっしゃる方がいます。
そうではなく、実際に工事に充てられる額の目安を知りましょう。
予算は下記のように考えます。
[予算]=[①手持ち資金]+[②援助]+[③ローン]+[④支援制度]
①②③④でそれぞれどのくらい用意できそうかを、計算してみてください。
ポイントは、以下の2点です。
[1]リノベーション後のハッピーライフも視野に入れること
[2]予想外の資金計上に備えて余裕をもたせること
リノベーションをして、生活が苦しくなってしまっては意味がありません。
これから暮らしを楽しむ資金なども加味した、準備できる予算を把握しましょう。
リノベーションでは、具体的に計画を深めていくなかで思わぬ修繕箇所がわかり、予定外の資金計上を強いられることもしばしば起こります。
多少余裕をみて予算を考えておくのがおすすめです。
予算が決まれば、ポイント3で決めた目的と優先順位がよりはっきりしてくるでしょう。
さいごは、支援制度の把握です。
国や地方公共団体ではさまざまな支援制度を用意しています。うまく利用して快適で安全なリノベーションを目指しましょう。
所得税の控除・固定資産税の減税・住宅ローン減税・贈与税の非課税措置など、さまざまな減税制度があります。またそれぞれに適用条件などがあります。
長期優良住宅化・住宅エコリフォーム・省エネ改修・子育てエコホーム支援事業など。いずれも条件がありますが、主に住宅性能を上げるリノベーションに対して補助されます。
2024年度も、新しい支援制度が順次発表されています。
追って、ブログでもご紹介しますね。
【フラット35】リノベ・【リバース60】などの融資制度
制度を把握しておくと、リノベーションでやりたいことも考えやすくなります。
分かりにくい場合は、地域のリノベーション業者に相談するのもおすすめです。
私たちトウケンホームでも、工事内容や地域などから、活用できる制度の申請のお手伝いをしています。
事前準備が整ったら、計画をスタートしていきましょう。
リノベーション計画がどのように進められるのか、私たちへのご依頼を例に、おおまかな流れをご紹介します。
トウケンホームでは、初めてのご相談の前に、ご予約をお願いしています。
ご要望、ご予算など、リノベーション計画を伺います。
トウケンホームのリノベーションの考え方に共感いただけたら、プラン提案にお申し込みいただきます。
現場を確認し、お客様に最適なプランを提案します。
プランを気に入って頂けたら、さらに詳細な設計を進めるご契約をおこないます。
設計がまとまってきたら、工事を請け負う契約をおこない、設計プランを確定します。
確定した設計プランを元に、各種申請を提出し、工事をおこないます。
完成したら、お引き渡しです。
お住まい後も、定期的な点検に伺います。
全体的な流れが分かっていると、事前準備で考える目的・要望・予算もより考えやすくなりますね。
なお、中古住宅を購入してリノベーションする場合は、上記の2と3の間で物件探しを行います。
物件購入の流れについては、下記のコラムも参考にしてください。
▶『中古住宅の購入の流れを解説!リノベするなら注意すべきポイントも』
もちろん、ご家族の優先順位がまとまらないときや、予算の考え方がわからないときは、リノベーション業者にご相談してください。
納得して進められることが大切です。
リノベーションを思い立ったら準備する5つのステップについて駆け足で解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
大切なポイントは、「考えをまとめる」ことと「必要な情報を得る」ことです。
何事もスタートが肝心。リノベーションはこれからのご自身の暮らしやご家族との関係を見つめなおす良いきっかけになります。
お考えがまとまりましたら、ぜひトウケンホームにご相談ください。