2024/08/08
ステンレスキッチンは、スタイリッシュなデザインと耐久性の高さから、リノベーションで住まいに取り入れる方が増えてきています。
ただし、
「デメリットはどんなところ?」
「経年劣化を防ぐにはどうしたらいい?」
「無機質な厨房のようになりそう」
など、取り入れるのが難しい印象もあるよう。
今回は、ステンレスキッチンの特徴やメリット・デメリット、お手入れ方法を解説します。
また、おしゃれで実用性を叶えたステンレスキッチンの家の実例も紹介。
リノベーションでスタイリッシュなキッチンを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ステンレスキッチンとは、デザインの一部または全体にステンレス素材を使用したキッチンのこと。
ステンレスは鉄にクロムやニッケルなどを加えた合金で、錆びにくく耐久性に優れた金属です。
少し前までは、ワークトップにステンレスが採用されたキッチンが、昔ながらのスタイルとして賃貸住宅などに採用されていました。
しかし近年は、スタイリッシュなステンレスキッチンが多くのメーカーから登場し、新築やリノベーションの現場でも人気が高まっています。
クールで洗練された印象と、高耐久で衛生的な機能面が評価のポイントです。
ステンレスキッチンの人気のポイントは、洗練されたスタイリッシュな印象。
光沢のある質感によって、クールで上質な雰囲気を演出します。
さらに、さまざまな素材やインテリアテイストとも調和しやすいことが特徴です。
たとえば、インダストリアルなインテリアに多い、コンクリートやタイルとの組み合わせが似合います。一方で、天然木のようなナチュラルな素材とのかけ合わせもおしゃれに仕上がります。
ステンレスのモダンな質感は、他素材とMIXされることでキッチン全体の印象を格上げしてくれるのです。
ステンレスの表面は、滑らかで油や水をはじきやすい特性があります。
調理中に油が跳ねたりソースがこぼれたりしても、汚れがしみることなくさっと拭き取れます。
また、細菌が繁殖しにくい性質から、衛生面でも優れています。
簡単なお手入れで長く清潔に保てる点も、人気のポイントです。
ステンレスは熱や水に強く、非常に丈夫で長く使用できる素材です。
錆びにくく、湿気の多いキッチンの環境に適していることから、調理のプロの現場では定番として使われています。もちろん家庭のキッチンでも長く利用できます。
ステンレスは硬い金属ですが、表面に細かい傷がつきやすい素材です。
毎日の料理で鍋の底や食器が触れるうちに、微細な傷が重なります。
特に「鏡面仕上げ」は傷が目立ちやすい傾向。傷が気になる方は、専用のマットを敷いたり、「バイブレーション仕上げ」「ヘアライン仕上げ」など細かく磨きをかけた仕上げを選ぶのがおすすめです。
ステンレスは水に強く錆びにくい素材ですが、完全に錆びないわけではありません。
他の金属からのもらいサビには注意が必要です。
たとえば、鉄製の調理器具などが表面に置かれたままになると、ステンレスまでサビが発生する原因になります。
また、長時間水滴が付着したままだと、水垢が形成されやすくなります。
対策するには、こまめに水拭きし、金属製の調理器具は置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
ステンレスキッチンの魅力の一つである光沢は、使用していくうちに徐々に失われていきます。日々の調理による摩耗、微細な傷の蓄積により、表面がくすんでいくためです。
専用のコーティング剤を使う、ヘアラインの向きに沿うように拭き掃除するといった、日々の丁寧な手入れによって、光沢を長く維持できます。
ステンレスは腐食性に優れているものの、絶対に錆びない金属ではありません。
また、他の素材と同様、時間の経過とともに劣化していきます。
ステンレスキッチンの美しさと機能性を長く保つなら、メンテナンスの方法も知っておきましょう。
ステンレスキッチンの一般的な耐用年数は、10~15年程です。
この期間を超えると、サビや汚れが固着して落ちにくくなります。
たとえば、ステンレス同士の継ぎ目などの水分が溜まりやすい箇所はカビやサビの発生に注意が必要です。
ステンレスキッチンを長く美しく保つために、適切なお手入れ方法を知っておきましょう。
以下に3つのポイントを挙げました。
金タワシや研磨剤が含まれた洗剤を使うと、表面に傷がつき、美観を損なうだけでなく保護コーティングが剥がれてしまう可能性があります。
掃除のときには、水か中性洗剤を薄めた液で濡らした柔らかい布・スポンジで汚れを落としてください。
油や塩分は、サビの原因になります。
調理中に飛び散った油や調味料はそのまま放置せず、毎日拭き取りましょう。
また、重い物や硬い物をぶつけるのも良くありません。ステンレスは硬い素材ですが、強い衝撃を受けるとへこみが生じます。一度へこみができてしまうと、修復は専門業者でなければ難しいため、重い調理器具の取り扱いに注意が必要です。
コツを意識しながら日々のお手入れをすると、ステンレスキッチンの美しさと機能性を長く保てますよ。
おしゃれなステンレスキッチンのある家を実現するには、内装に使う素材との組み合わせが肝になります。
トウケンホームでリノベーションしたステンレスキッチンの施工実例から、おすすめの組み合わせインテリアを紹介します。
ワークトップとサイドパネルにステンレスを用いたキッチンに無垢材のウォールナット床を合わせた実例です。
ナチュラルなイメージのある自然素材に無機質なステンレスの異素材MIXですが、レトロさが共通点。インダストリアルなインテリアが引き立つキッチンになっています。
EIDAI システムキッチン「ラフィーナ」を使用しています。
◆施工事例「異素材の組み合わせがカッコイイ!ヴィンテージスタイル
天井の躯体コンクリートをあえて露出させたシックな空間にも、ステンレスキッチンが似合います。
全体にグレートーンで統一させた、大人のこだわりリノベーションを実現した実例です。
キッチンは、グラフテクト社をセレクト。ステンレスのシンクに継ぎ目のない特殊な樹脂素材のワークトップを組み合わせています。
まさに、デザインと機能を備えたスタイリッシュなキッチンです。
トウケンホームでは、ご紹介した実例以外にも、多くのステンレスキッチンを施工しています。
オリジナルキッチンから、デザインに特化したメーカーのキッチンまで、お施主様の理想のインテリアに合わせて提案しています。
毎日の食事作りはまさに生活そのもの。気分の上がるキッチンでお料理を楽しんでください。
「好みのインテリアに合わせたい」
「手入れのラクなキッチンがいい」
「収納力をアップさせるにはどう配置すべき?」
といった、ご要望をお伝えいただくだけでも構いません。
リノベーションのプロである私たちが、ステンレス素材に限らず、幅広くアドバイスします。
ステンレスキッチンは、その外観と機能性から、おしゃれなキッチンとして人気を集めています。
洗練されたデザイン、衛生的で高耐久といったメリットがある一方で、細かい傷がつきやすいなどのデメリットもあります。
日々のメンテナンスのコツをおさえ、お気に入りのキッチンを楽しんでくださいね。
また、ステンレスキッチンは、天然素材とも無機質な素材とも相性良く組み合わせられることも魅力。
おしゃれなキッチン空間をご要望なら、ぜひ私たちにご相談ください。
ライフスタイルと好みのインテリアに合わせたキッチンを提案いたします。