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2024/04/29

断熱リノベーションってどんな工事?施工事例ビフォーアフターから解説
断熱リノベーションってどんな工事?施工事例ビフォーアフターから解説 写真

気候の温暖化や光熱費の値上がりなどから注目されている断熱リノベーション。

断熱性を高めるにはいくつかの方法があり、既存住宅の状態によって最適な工事が異なります。

今回は、トウケンホームで築年数およそ40年の中古住宅をフルリノベーションした実例を紹介しながら、断熱リノベーションでおこなわれる工事とはどのようなものなのかを解説します。

もくじ

断熱リノベーションとは

断熱リノベーションとは

断熱リノベーションとは、建物のリノベーションに合わせて、断熱性能を向上させる工事をおこなうことです。

築年数の経過した住宅でも、断熱工事によって冬の寒さや夏の暑さを軽減し、長く快適に住める家に生まれ変わります。

実は、現行の断熱基準である断熱等級4をクリアしている住宅は、日本の住宅全体のおよそ13%しかないという調査結果があります。

住宅ストックの見直しが進み、中古住宅でも魅力的な住まいを増やすため、断熱リノベーションは今後ますますの増加が見込まれています。

断熱リノベーションの方法

断熱リノベーションは、既存住まいの建築方法や劣化状況に応じて複数の施工方法があり、工期や費用が異なります。

ここでは戸建ての中古住宅に多い木造の家の場合をご紹介します。

木造住宅の断熱リノベーションには、2つの大きなアプローチがあります。

1つは、建物の床・壁・天井に断熱材を充填すること。

もう1つは、窓を高断熱性能のサッシに交換することです。

床・壁・天井に断熱材を充填する

建物の床・壁・天井部分は、建物の外部と内部を隔てる外皮です。外皮の断熱性が高ければ、外の暑さや寒さが室内に伝わりにくくなります。

古い住宅では施工時の技術不足や経年劣化によって隙間があり、断熱材が充填されていない“無断熱”の住まいが多いです。

隙間を適切に埋め断熱材を施工することで、気密性・断熱性がアップします。

具体的には、各箇所に以下のような施工をおこないます。

  • 床の断熱
    • … 床下に潜り、もしくは既存の床を解体して断熱材を敷く
  • 壁の断熱
    • …既存住宅の内壁を解体し、柱と柱の間に断熱材を充填する。
  • 天井の断熱
    • …天井裏に入り込んで断熱材を施工、もしくは天井面を解体して断熱材を充填する。

充填する箇所によって、施工しやすい断熱材を使い分けて提案します。

なお、木造工法以外では、外壁の外側から断熱する方法もあります。

窓を高断熱サッシに交換する

窓は建物の中でも外気の温度を伝えやすい箇所です。

そのため、窓の断熱リフォームは、大きく省エネ性能をアップさせる効果があります。さらに、結露防止や防音にも効果的です。

窓の断熱リフォームには主に3つの方法があります。

内窓の設置窓の交換ガラスの交換です。

このうち、大きなリノベーションを行う際によく採用されているのが、窓の交換です。

窓の交換は、既存の窓枠ごと断熱性能の高いサッシに交換する方法。

数十年前の住宅ではアルミ製の窓枠が主流でしたが、近年は熱伝導率の低い樹脂製の窓枠が多くなっています。そのため、窓枠ごと交換すると断熱性能が大きく向上します。

また、見た目からスマートに断熱化できる点も、窓交換工事の魅力です。

3つの工事の中では費用がかかる傾向があるので、他の部分の工事も合わせておこなうリノベーションの機会に選ばれています。

窓の断熱リフォームについての詳細は、下記のブログでも紹介しています。

『断熱リノベーションするなら、窓を変えよう』

この2つ以外にも、外壁材や屋根材を断熱性のあるものに交換したり、浴室を高性能なタイプに取り替えるなど、住まいの断熱性能を高めるにはさまざまな方法があります。

断熱リノベーションの施工実例

トウケンホームで断熱リノベーションをおこなった実例を、写真とともに紹介します。

ビフォー:リノベーション前

リノベーションをおこなったのは、木造の在来工法の家です。

築年数40年ほどの住宅は、大きな劣化は見られず、一見すると内装をきれいにするだけでも十分に住めるように感じるかもしれません。

しかし、細かく確認していくと、省エネ性能の課題がいくつも見えてきます。

窓は1枚ガラス。窓周りのカーテンにはカビが見られることから、結露していた状況が想像できます。

断熱リノベ前の部屋の状態の写真

内壁をはがすと外壁の下地が現れる、いわゆる”無断熱”の状態でした。

無断熱の状態のスケルトン写真

さらに、浴室はタイル張り。天井裏も断熱材はなく、夏の暑さや冬の寒さがうかがえます。

リノベーション工事

こちらの実例でおこなった主な断熱工事は、断熱材の充填と窓の交換工事です。

断熱材の全くなかった外皮部分に、吹付タイプの断熱材を充填しました。

吹付け断熱の施工中の写真

採用したのは、発泡ウレタンと呼ばれるタイプの断熱材です。現場で薬剤を混ぜ、吹き付け施工します。

断熱効果が高いことに加え、隙間なく充填できること、水に強いことなどがメリットの施工方法です。

外壁面に加え、天井面にも吹き付け充填をおこなっています。

二重サッシのリノベーション施工中の写真

既存住宅の窓は取り外し、新しく二重ガラスのサッシを取り付けました。

窓枠のカラーはホワイトになり、見た目もスタイリッシュになっています。

アフター:リノベーション後

断熱リノベーションをおこない、新しい壁、窓に生まれ変わった住まいです。

リノベーション後のアフター写真

部屋の間取りを一新し、2階リビングの住まいに生まれ変わっています。

天井面にも断熱材を施工したおかげで、夏場でも屋根からの日射熱を遮ります。

夕刻の熱い日差しが入る西側の窓は、遮熱Low-Eガラスタイプの窓に交換しました。

二重ガラス内側の特殊金属膜が日射による熱上昇を抑え、紫外線もカットします。

内装だけでなく、心地よく過ごせるお部屋にアップグレードした実例です。

こちらのリノベーションの詳細は、施工事例ページでも紹介しています

参考:施工実例『中古戸建フルリノベ「家族が楽しい便利なおうち」スマートホーム住宅

使える補助金は

断熱リノベーションが注目されている理由のひとつが、補助金制度の充実です。

省エネ性能の高い住まいに改修すると、より大きな補助額に優遇されます。

なかでも今年度の大きな補助金制度は、以下の2つです。

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯の高性能住宅の取得を支援する国の事業です。「子育て」と名称につきますが、若者世帯でなくとも全世帯が対象。

リノベーション工事では最大60万円の補助を受け取れます。

補助金の対象となる改修工事は、内容とそれに応じた補助額が細かく定められています。

注目すべきは、断熱改修を含む工事が補助金の対象となるところです。

補助金の対象となる工事は、以下の8項目に分類されています。

★①開口部の断熱改修

★②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

★③エコ住宅設備の設置

△④子育て対応改修

△⑤防災性向上改修

△⑥バリアフリー改修

△⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

△⑧リフォーム瑕疵保険等への加入

④~⑧については、①~③のいずれかと同時に行う場合のみ補助の対象となります。

つまり、★のついている①開口部の断熱改修/②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

/③エコ住宅設備の設置のいずれかを行なうことが、補助を受けられる条件です。

なお、申請する補助額の合計が5万円未満の場合は、補助の対象ではありません。

補助額の上限は、以下の通りです。

世帯の属性 既存住宅購入・長期優良住宅の有無 1戸あたりの上限補助額
子育て世帯または
若者夫婦世帯
既存住宅購入 60万円
子育て世帯または
若者夫婦世帯
長期優良住宅 45万円
子育て世帯または
若者夫婦世帯
上記以外のリフォーム 30万円
その他の世帯 長期優良住宅 30万円
その他の世帯 上記以外のリフォーム 20万円

子育て世帯とは、2023年4月1日時点で18歳未満の子供を有する世帯。

若者夫婦世帯とは:2023年4月1日時点で夫婦のいずれかが39歳以下の世帯です。

断熱リノベーションは、内装のみのリノベーションよりも費用がかかるものの、こうした補助金の対象となります。

子育てエコホーム支援事業は、その名の通り、省エネ性能の高いエコホームの広がりが目的です。既存住宅の省エネ化や、住宅ストックである中古住宅を購入して省エネ改修を優先して支援されています。

★参考:『子育てエコホーム支援事業』公式サイト

先進的窓リノベ2024事業

先進的窓リノベ2024事業は、断熱窓への改修を促進し、既存住宅の省エネ化を促すことで家庭からのCO2排出削減を目指す事業です。

一戸当たり最大200万円が補助される大きな制度で、昨年に引き続き注目されています。

補助額は、住宅の建て方/窓の性能区分(熱貫流率)/窓のサイズによって、細かく決められています。

一戸あたり最小5万円、最大200万円が上限です。

例えば、ガラス交換工事のガラス一枚当たりの補助額は以下の通りです。

窓の性能区分
【熱貫流率】
大(L)
[1.4㎡以上]
中(M)
[0.8㎡以上1.4㎡未満]
小(S)
[0.1㎡以上0.8㎡未満]
極小(SS)
[0.1㎡未満]
P(SS)
【1.1以下】
55,000円 34,000円 11,000円 11,000円
S
【1.5以下】
36,000円 24,000円 7,000円 7,000円
A
【1.9以下】
30,000円 19,000円 5,000円 5,000円

熱貫流率の低い、省エネ性能の高い窓ほど、補助額が高く設定されています。

補助制度を活用できるとわかっていると、リノベーションと同時に高性能な窓への交換を判断しやすくなりますね。

ただし、補助額の予算上限に達し次第閉め切られてしまうため、お早めの検討をおすすめします。

★参考:『先進的窓リノベ2024事業』公式サイト

子育てエコホーム支援事業、先進的窓リノベ2024事業については、下記の記事でも紹介しています。

◇参考:「2024年最新 リノベーション補助金まとめ」

詳細は、お気軽にトウケンホームまでお問い合わせください。

まとめ

まとめのアフター写真

断熱リノベーションとは、既存の建物の断熱性能を向上させるための工事です。

床・壁・天井に断熱材を充填する、窓を高断熱サッシに交換するなど、さまざまな施工方法があります。

既存住宅の建て方や状態により、必要な断熱改修が異なります。

どのような施工方法が最適か、リノベーションの専門業者に相談するのがおすすめです。

トウケンホームは、東京都町田市を拠点とするリノベーション専門店です。

断熱リノベーション、耐震リノベーションなど、住宅の価値を向上させ、長く住んでもらえるための設計・提案をおこなっています。

また、「子育てエコホーム支援事業」「先進的窓リノベ2024事業」のどちらも取り扱いできる登録業者です。

断熱リノベーションは、住む人にとっても住宅社会にとっても、メリットの大きな工事です。

ご興味を持っていただけたら、ぜひわたしたちにお問い合わせください。

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